国家、組織等
ベルカ公国(The Principality of Belka)
『ACE COMBAT 5』にも登場する国家であるが、本作ではそれ以前の歴史がクローズアップされている。ベルカ騎士団(プロイセンの基となったドイツ騎士団がモデルと思われる)の末裔であるベルカ軍を擁し、古来からの軍事国家であるベルカは、拡張主義の下でその国土を拡張したが、その結果重度の経済危機に陥った。状況を打開するために1988年にはベルカ連邦法を改正し、ウスティオをはじめとする東部自治領を独立させて自国から切り離す。しかし不況は収まらず、経済不安やオーシア連邦による領土切り崩しの中で「昔ながらの強いベルカ」を求める国民の声から、1991年12月25日に極右政党が政権を掌握する。1995年3月25日にはウスティオ共和国での資源発見を機に、旧領であったウスティオ共和国やサピン王国・オーシア連邦に攻め込み、ベルカ戦争の火蓋を切った。後、その強力な軍事力や科学力・工業力によって1995年4月1日までは優勢を維持した。首都はディンズマルク(Dinsmark)。
ベルカ民主自由党
「強く正当な国家の再生」をスローガンとする、国粋主義的な傾向の強いベルカ公国の極右政党。1980年代の経済危機により、周辺諸国からの援助を当てにするあまり弱腰となり、オーシア連邦による領土切り崩しにも対処できなかった当時のベルカ政府が支持を失う中、「昔ながらの強いベルカ」を望む国民の支持を集め、政権を掌握する。その後、軍備の増強を行い周辺諸国へと侵攻、ベルカ戦争を引き起こした。開戦当初は優勢を確保するも、連合軍の反攻の前に党内の主戦派と穏健派、さらには軍部との間に軋轢が生じ、軍部強硬派による自国領内での核起爆を機に政権は崩壊、連合軍主導の暫定政権が発足した。
戦前は国民の圧倒的な支持を得ていたものの、ベルカ純血主義の下、移民を含めた外国系人種のベルカ人が冷遇されたり、周辺諸国を一方的に搾取者と決め付けるといった一面を有していた。その果てに「同胞殺し」である核爆発が起きた為、国民の支持を失う。特に、主戦派の「旧ラルド派」に至っては、クーデター組織「国境無き世界」との繋がりが明らかになり、幹部であるヴァルデマー・ラルドは失脚、一部は地下に潜り、戦後の反連合工作に関わった。
ベルカ絶対防衛戦略空域B7R(Belkan Priority One Strategic Airspace B7R)
ベルカの政治的・軍事的・産業的における象徴的な空域。ベルカの工業都市スーデントールやウスティオ共和国との国境地帯等を含む、直径400kmの隆起地形が広がる円形の地域。B7Rとはベルカ側が命名したエリアコードであり、狭義にはB7R地域内に存在するベルカ軍の東部国境防衛ラインの事を指す。膨大な資源埋蔵量を誇る鉱山地帯である為、かつては地下資源をめぐってベルカと周辺諸国の戦場と化し、幾度となく国境線が引き直されてきた。ベルカ戦争に於いても激戦地であり、ベルカ空軍の精鋭部隊が常に哨戒に当たっている。鉱物資源に由来する強い磁場によって通信障害が多発し、戦闘行為のみならず万一の場合の救助も難しい為、戦闘機パイロットにとっては自らの技量を試される極限の戦場であり、戦争当時ウスティオ空軍では「当空域の交戦規定は唯一つ“生き残れ”」と言われていた。円形の地域である事、また空戦に於いては階級等に関係なく実力のみが絶対である事から、上座も下座もない円形テーブルにかけて、パイロット達の間では畏怖の念を込めて「円卓(The Round Table)」と呼ばれている。
ベルカ戦争後に、遺族団等による遺体や遺品の捜索や、撃墜された機体の回収作業が行われたが、ベルカ戦争だけでも100機以上に上る撃墜数の多さに加え、上記の様な地理的要因から捜索自体が困難である為、その多くが未回収、又は行方不明のままである。
ウスティオ共和国(The Republic of Ustio)
ベルカ公国の南東に位置する小国で、旧ベルカ連邦の構成国。ベルカ連邦法の改正によって、1988年5月12日にベルカから分離独立した。1995年、莫大な地下資源が存在することが明らかになり、結果として3月25日にベルカから侵略されることになる。当初は防戦一方となり、開戦から1週間後には山岳地帯を除くほとんどの地域を占領される。1995年4月2日、ウスティオはヴァレー空軍基地に傭兵を結集させ、反撃に出た。首都はディレクタス(Dilectus)。ベルカ連邦時代はベルカの技術力の基となるほどの工業力を持っていた為、基本的に裕福な国でもある。
ヴァレー空軍基地(Valais Air Base)
ウスティオ共和国領北東部の山岳地帯に立地する、ウスティオ空軍の基地。陸路での移動が困難な立地条件が幸いし、首都ディレクタスとは異なり、ベルカ軍の侵攻は免れた。その為、ウスティオ臨時政府によって反撃の拠点とされ、以来この基地を本拠地とする傭兵部隊「第6航空師団」が重要な役割を果たす。
1995年4月2日に、ベルカ空軍の爆撃機編隊に接近されるも、基地北西の空域に於いて基地所属航空隊により撃退、基地への爆撃は回避された。しかし、1995年12月25日にクーデター軍「国境無き世界」の重巡航管制機「XB-0」を中心とする航空部隊に奇襲を受け、ベルカ戦争開戦以来初めて大打撃を被った。
連合軍(Allied Forces)
ベルカ戦争に於いて、ベルカに対抗した国家による軍事的な連合。主な構成国は、オーシア連邦、サピン王国、ウスティオ共和国等。また、オブザーバーとしてユークトバニア連邦共和国が関わっている。
オーシア連邦(Osean Federation)
『ACE COMBAT 5』にも登場する国家であるが、本作ではそれ以前の歴史がクローズアップされている。ベルカ戦争当時のオーシアは巨大国家を形成すべく拡張主義に執心し、戦争状態にこそ移行しなかったものの、衰退していたベルカの西部領域を切り崩して自国の支配下に置くなどの行為を行っていた。戦後は拡張主義を放棄し、積極的に軍縮を行った。
サピン王国(Kingdom of Sapin)
ベルカ公国の南に位置する国。北オーシア大陸の南西部に位置し、南東はオーレッド湾やフトゥーロ運河を挟んでオーシア連邦、北はウスティオ共和国とベルカ公国、西はラティオと接する。ベルカ戦争ではベルカ軍の侵攻を受け、連合軍を構成する一国となった。首都はグラン・ルギド。サピン(Sapin)という国名は「スペイン(Spain)」のアナグラムであり、登場人物の姓名もスペイン風である。
ファト連邦(Fato)
ベルカ公国の東に位置する連邦国家。ベルカ戦争ではゲベートのモーデル制圧戦を支援するが敗退。以後ベルカ軍の侵攻を受ける。首都はブルニーズ(Brunies)。
ゲベート(Gebet)
ベルカ公国の東に位置する国家で、旧ベルカ連邦の構成国。ベルカ連邦法の改正によって、ウスティオに先立ち1988年2月8日にベルカから分離独立した。その後レクタと分裂。ベルカ戦争では戦線構築をする間もなく、3月27日のモーデル制圧戦をはじめ、各地でベルカ軍に敗れる。首都はモンス(Mons)。
レクタ(Recta)
ゲベートから分離独立した国家。首都はコール(Cor)。
ラティオ(Ratio)
ウスティオ共和国の東に位置する国家。ウスティオがベルカから分離独立した後、ウスティオ東部を併合した。首都はセントラム(Centrum)。
国境無き世界(A World with No Boundaries)
ベルカ、ウスティオ、オーシア、サピン、ユークトバニア等、多国籍の将校によるクーデター軍。V2戦略核弾頭等による大規模破壊行為によって、文明退化を引き起こす事で、新たな世界の再構築を目論んだ。クーデター勃発と同時に停戦協定の行われた都市ルーメンを空爆、ベルカ領内のムント渓谷に存在するアヴァロンダム要塞を拠点とし、V2戦略核弾頭の発射準備を進めていたが、連合軍航空部隊による空爆でアヴァロンダムの要塞施設は破壊され、計画は頓挫した。組織の崩壊後も、行方不明となった構成員の一部は反連合工作活動を続けており、オーシア特殊警察等による捜査が続けられている。
部隊名
ウスティオ空軍第6航空師団第66飛行隊ガルム(Ustio Air Force 6th Air Division 66th Air Force Unit)
新興国家ウスティオの外国人傭兵部隊。ヴァレー空軍基地を拠点として、ベルカ戦争では対ベルカ防衛戦からベルカへの反撃侵攻まで重要な役割を持つ。TACネーム「サイファー」「ピクシー」が在籍していた。なお、ガルムの名は北欧神話に登場する猟犬に由来する。部隊章は鎖に繋がれた猟犬。
ウスティオ空軍第6航空師団第4飛行隊クロウ(Ustio Air Force 6th Air Division 4th Air Force Unit)
ガルム隊と同じく、第6航空師団に属する部隊。エクスキャリバー攻撃作戦にて初めてガルム隊と共同作戦を行って以来、共同作戦を行うことが増えた。また、TACネーム「PJ」ことパトリック・ジェームズ・ベケットはクロウ隊の3番機を勤めていた折、1番機と2番機のパイロットである「クロウ1」と「クロウ2」からは作戦中にもかかわらずよくヴァレー空軍基地にいる恋人のことでからかわれていた。部隊章は矢を咥えたカラス(Crow)をハートマーク型に描いたもの。
ベルカ空軍第2航空師団第52戦闘飛行隊ロト(Belkan Air Force 2nd Air Division 52nd Tactical Fighter Squadron)
ロト(Rot)はドイツ語で「赤」の意。隊長はデトレフ・フレイジャー少佐。4機の赤いタイフーンで編成される。エリート部隊であり、軍のプロパガンダに幾度となく登場している。
ベルカ空軍第10航空師団第8戦闘飛行隊グリューン(Belkan Air Force 10th Air Division 8th Tactical Fighter Squadron)
グリューン(Grun)はドイツ語で「緑」の意。隊長はベルンハルト・シュミッド大尉。独特のグリーン迷彩が特徴のF/A-18C4機で編成される。チャフやフレアによるミサイル回避戦術や、鋭い戦局観察眼を持つシュミッドの指揮による臨機応変な戦闘を持ち味とし、数々の戦果を上げる。シュミッドが率いる隊員達は、「戦いを生き残る」事を最重要視し軍規違反の撃墜スコアを稼いでいた、第10航空師団内での厄介者の集団であり、名誉と武勲を重んじる伝統のベルカ空軍にあって異色の存在であった。
ベルカ空軍第7航空師団第51戦闘飛行隊インディゴ(Belkan Air Force 7th Air Division 51st Tactical Fighter Squadron)
インディゴ(Indigo)はドイツ語で「藍」の意。隊長はデミトリ・ハインリッヒ中佐。白いボディに藍色のラインが入ったJAS-39C4機で編成される。ハインリッヒの意向により騎士道を重んじる戦い方を旨としており、「ベルカ藍色の騎士団」の異名を持つ。
ベルカ空軍第5航空師団第23戦闘飛行隊ゲルプ(Belkan Air Force 5th Air Division 23rd Tactical Fighter Squadron)
ゲルプ(Gelb)はドイツ語で「黄」の意。隊長はオルベルト・イェーガー少佐。翼の両端を黄色くペイントした2機のSu-37で編成される。2番機ライナー・アルトマン中尉との息の合った連携が武器で、部隊章にちなみ「番(つがい)のカワウ」と呼ばれる。格闘戦用に機体後方へ向けて空対空ミサイルをマウントしており、至近距離で背後を取っている敵機に向けて攻撃する変則的な戦法を採る。
ベルカ空軍第13夜間戦闘航空団第6戦闘飛行隊シュヴァルツェ(Belkan Air Force 13th Night Fighter Air Division 6th Tactical Fighter Squadron)
シュヴァルツェ(Schwarze)はドイツ語で「黒」の意。隊長はドミニク・ズボフ少佐。自軍の脱走兵や命令違反者の粛清を主な任務とし、味方にさえも容赦ない攻撃ぶりから「ハゲタカ隊」「エスケープキラー」と呼ばれ恐怖と軽蔑の対象になっている。任務遂行に適する機体として加速力や最高速力に優れた8機の黒いMiG-31で編成され、その加速力をストレートに生かした戦法を行う。ベルカ空軍に根ざすベルカ人純血主義の影響で、脱走者や裏切り者とはいえ「ベルカ人がベルカ人を殺す」事をタブー視した結果、隊員はユークトバニアとベルカ出身の傭兵で正規の空軍軍人は1人も属していない。この部隊自体が「汚れ役」である存在故に、ベルカ敗戦が迫る中証拠隠滅のために隊の記録は抹消されている。またそれ以前に隊員に関する氏名等の情報すら本物か疑わしく、一部の戦死者は密かに生存しているという怪情報すらある。
ベルカ空軍第22航空師団第4飛行隊シュネー(Belkan Air Force 22nd Air Division 4th Tactical Fighter Squadron)
シュネー(Schnee)はドイツ語で「雪」の意。隊長はエリッヒ・ヒレンベランド中尉。4機のF-14Dと、1機のEA-6Bで編成される。電子戦機(EA-6B)によるレーダーへの目つぶしと、それと同調した長距離ミサイル攻撃で敵部隊を混乱させる戦術を得意とする。開戦と同時に最前線に投入され、多大な戦果を上げた。
ベルカ空軍第51航空師団第126戦闘飛行隊ズィルバー(Belkan Air Force 51st Air Division 126th Tactical Fighter Squadron)
ズィルバー(Silber)はドイツ語で「銀」の意。隊長はディトリッヒ・ケラーマン中佐。ゼブラカラーのF-4EとF-16C4機の計5機で編成される。隊長機のF-4Eは旧式ながらかなりの改修が施されている模様で、ケラーマンの空戦技術とあいまって侮り難い戦闘能力を発揮する。隊員は空軍アカデミーの教官も務めたケラーマンの教え子たちであり、彼の指揮の下では手ごわいが、まだ彼に頼りすぎている感があり、彼の指揮なくしては烏合の衆になりかねない弱さも持っている。
なお、ズィルバーの名を冠する部隊は過去に2隊存在する。1つ目は現役パイロット時代のケラーマンの所属部隊である第51航空師団第105戦闘飛行隊、通称第一期ズィルバー隊。2つ目は1990年にケラーマンが第一期ズィルバー隊から空軍アカデミーに移った以降、ケラーマンの部下であり教え子でもあった面々達による同隊で、通称第二期ズィルバー隊。この第二期ズィルバー隊はベルカ戦争時点で隊員の多くが戦死、あるいは負傷していたので、ベルカ空軍上層部はケラーマンの前線復帰に際して、新たに第三期ズィルバー隊を編成することになった。
ベルカ空軍第18航空師団第5戦闘飛行隊ゴルト(Belkan Air Force 18th Air Division 5th Tactical Fighter Squadron)
ゴルト(Gault)はドイツ語で「金」の意(ただしドイツ語における本来の表記は"Gold")。隊長はアントン・カプチェンコ中佐。8機のSu-47で編成される。「ゴルトの巣」と呼ばれる変幻自在な包囲攻撃を得意としている。隊員の大半は戦死もしくは戦後死亡しているが、隊員の一人「ゴルト7」ことロレンズ・リーデルは後に自国の技術者と共にエストバキア連邦に亡命し、同空軍に所属を変えたことが「エースコンバット6」のアサルトレコードで明かされている。
サピン空軍第9航空陸戦旅団第11戦闘飛行隊エスパーダ(Sapin Air Force 9th Air and Land Division 11th Tactical Fighter Squadron)
エスパーダ(Espada)はスペイン語で「剣」の意。隊長はアルベルト・ロペズ大尉。J35J(ロペズ機)とラファールM(バスケス機)で編成される。驚異的な回避能力でプレイヤーの攻撃を易々とかわす。
オーシア国防空軍第8航空団第32戦闘飛行隊ソーサラー(Osea Air Defense Force 8th Air Division 32nd Tactical Fighter Squadron)
ソーサラー(Sorcerer)は英語で「(悪魔の助けを借りる)魔術師」の意。隊長はアンソニー・パーマー中尉。8機のF-15S/MTDで編成される。それぞれ2機ずつの合計4隊が一定の間隔を置いて接近してくる。
オーシア国防空軍第8航空団第32戦闘飛行隊ウィザード(Osea Air Defense Force 8th Air Division 32nd Tactical Fighter Squadron)
ウィザード(Wizard)は英語で「(男の)魔法使い」の意。隊長はジョシュア・ブリストー大尉。YF-23とF-16XL各4機の計8機で編成される。F-16XLが囮として敵と戦っている間に、ステルス性能を有するYF-23の本隊が突然攻撃してくる。
オーシア第3艦隊
空母ケストレル(ウィーカー艦長)を旗艦とするオーシアの艦隊。ウスティオ解放作戦支援のため五大湖周辺に派遣された。ゲーム内では、フトゥーロ運河での作戦「戦域攻勢作戦計画4101」においてプレイヤーたちの支援によりフトゥーロ運河突破に成功する。
バス ブラックタ アセアン 水辺の旅 ルコギ プルメリア リッチシ チョック タンク スクーター ナベル ジャポニ ドラル 朝ごはん はばね 忍耐最適 ファイリン バキュー ソネット ローマ わこう オート パナ フェレット ハイム 虹のパノ スケジュ ユーカリ オパール オリジ キャラバン ハット テロロ ケーオー オフセ ちぎれ雲 レース なかせん 相合傘人 テーブル リスク ビップ イースト ミルク オーライ トラン スネーク ネグレクト オート キネシ
架空機/架空兵器 [編集]
ADFX-01/02 Morgan(モルガン)
南ベルカ国営兵器産業廠が開発中であった実験機。「ADFX-01」は連合軍に、「ADFX-02」は「国境無き世界」にそれぞれ接収された。
ADF-01 FALKEN(ファルケン)
詳細はADF-01を参照
ノースオーシア・グランターI.G.が開発していた、戦略レーザー搭載型の特殊戦闘機。
X-02 Wyvern(ワイバーン)
エルジア軍が開発していた、同国の航空技術の結晶ともいえる戦闘機。
BM-335
ベルカ軍が保有する爆撃機。機首や尾翼の形状に特徴がある。機体の大きさから、B-52とほぼ同等の大型爆撃機と推測される。迎撃したウスティオ軍のパイロットからは「古典的な機種」と呼ばれている。
エクスキャリバー(Excalibur)
ベルカ公国領南ベルカのタウブルグ丘陵に建設された、ベルカの技術力を象徴する超高層レーザー兵器。その名称はアーサー王伝説に登場する聖剣エクスカリバーに由来する。基地の中央には、最上部に光学式照準ターレットを備えた、剣を思わせる形状の高さ1kmのレーザー増幅器があり、その周囲に高さ500m前後と推定される6基の目標照準追尾装置(レーダー塔)。その外側の東西南北に4基のジェネレーター施設と、平時は周囲の丘陵に掘られたトンネル施設に格納されている基地防衛用のレーザー列車砲4両。さらにやや離れた南方には4つのジャミング施設がある。4基の高出力化学レーザーユニットより発振されたレーザーは増幅器基部の制御装置に集束された後、超高層増幅器を経由し、そこから生じる出力1.21ギガワットもの強力なレーザーが、6基の目標照準追尾装置と、水平360度・垂直180度程度の可動範囲を持つ光学式照準ターレットによって正確に目標に照準・照射される。反射鏡を備えた人工衛星や航空機を利用する事で、その射程は約1200kmに及ぶ。万一、敵機の接近を許した場合、巨大兵器故の小回りの効かなさが弱点となるが、その場合でもジャミング施設とレーザー列車砲による強固な防空網で対応する。
エクスキャリバーは、1981年に発案されたベルカ公国のBMD(Ballistic Missile Defense/弾道ミサイル防衛)構想の下、本土防衛用化学レーザー兵器として建設され、丘陵地形の多いベルカ公国を防衛する為、驚異的な高層化が行われている。建造に当たっては、世界自然遺産にも指定されているタウブルグ周辺の自然破壊を懸念した自然保護団体等による抗議活動が行われたが、過激化する抗議活動を問題視したベルカ政府によって、タウブルグ周辺が立ち入り禁止区域となった為、結果的に自然環境にはプラスとなった。連合軍によるベルカ領内侵攻後、エクスキャリバーは本土防衛兵器としての本領を発揮し、連合軍の航空部隊に多くの損害を与えたが、ウスティオ第6航空師団を中心とした連合軍の攻略作戦「ジャッジメント作戦」により1995年5月23日に破壊された。
フレスベルク(XB-0 Hresvelgr)
南ベルカ国営兵器産業廠が開発中であった重巡航管制機。名称の由来は北欧神話に登場する巨大な鷹フレズベルク。全幅は公式に503mとされており、縮尺図から推定すると全長は約290m、外観から全高は50?60m前後と推測される。この巨体を飛行させる為、1350.2kNの大出力を誇るエンジンが6基搭載されている。計画上は50機以上の機体を収容可能な長距離侵攻用空中空母であり、その為に空中管制機としての機能も持ち合わせている。武装面では特筆すべきものはないが、機銃や短射程ミサイルといった自衛用の基本的な対空兵装は多数搭載されている。本来の重巡航管制機としての運用の他に、桁外れの積載能力を生かして超大型輸送機、又は爆撃機としての運用も可能ではあるが、どの運用法でも運用に伴う莫大なコストが問題となっている。
ベルカ戦争終結後、ベルカ領中部シルム山麓のイエリング鉱山に併設された巨大格納庫に格納されていたフレスベルクは、ベルカ残党軍を中心としたクーデター組織「国境無き世界」によって接収され、同組織の移動手段として使用される事となった。接収されたフレスベルクは、未だ試験段階にあった機体と思われ、空中空母等の計画上の能力を全て保持していたかについては定かではない。1995年12月25日、フレスベルクはクーデター軍の蜂起と同時に実戦投入され、ベルカ戦争の停戦条約が締結された都市ルーメンを爆撃、その後ウスティオ共和国ヴァレー空軍基地を襲撃し深刻な被害を与えたが、緊急発進した迎撃部隊との交戦で撃墜された。
フレスベルクの設計・建造で培われた技術は、後に亡命ベルカ人技術者を経由してエストバキア連邦に渡っている。
※ 作中では英語の慣習として0(ゼロ)をO(オー)に読み替えており、「XB-0」と書いて「エックスビーオー」と読む。「XB-O」と表記される事もあるが、これは誤りである。
V1
ベルカ国内を侵攻する連合軍の壊滅、或いは足止めを狙い、ベルカ軍の一部強硬派が自国領内で起爆させた小型戦術核爆弾。1995年6月6日に計7発が起爆された。これにより多くのベルカ国民を含む12000人超が死傷した。この時使用された核兵器については、後述の「レディオアクティブ・デトネイター」も参照の事。
V2
ベルカが開発中の、核を搭載した大量報復兵器。ミサイルの弾頭に搭載されていた。
V2の名は第二次世界大戦中のドイツが開発した弾道ミサイルV2ロケットに由来すると思われる。
レディオアクティブ・デトネイター
ベルカ軍部が開発したとされる小型の戦術核爆弾。ベルカ戦争の数年前から開発が始まったと噂されているが、この兵器の存在そのものも含めて真偽は不明。外見は手榴弾に似ており、100ヤード単位での爆発半径の調整が可能、上部のスライド式トリガーを動かす事で起爆するとされている。ベルカ戦争後期にベルカ軍が使用した計7発の核兵器は、この兵器であるとする説と、「V1」小型戦術核爆弾であるとする説、また、この兵器こそが「V1」であるとする説もあるが、詳細は不明である。
アヴァロンダム(Avalon Dam)
ベルカが大量報復兵器V2の発射基地としてムント渓谷に建設したダム。ガンタワーや橋架地点の対空火器など強固な防空網が整備されている。また、ダム自体は核攻撃に耐えられる構造になっている。8基のV2発射設備を持つ。
1995年12月31日、連合軍の攻撃部隊がダムを攻撃、ガルム隊が施設内部に侵入し、V2の制御装置を破壊した。その直後の戦闘でガルム隊2番機が戦死している扱いになっている。平常時には水を溜め通常のダムのように偽装することが可能なため、V2の開発(または搬入)を許してしまった要因とも考えられる。
戦後は当局の手によって非武装化が図られ、少なくとも2005年11月30日時点では膨大な水を蓄えたダムとなっている。